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月見で一杯(月見酒)

最終更新日:

月見で一杯(つきみでいっぱい)は、8月の「芒に月」と9月の「菊に盃」の2枚でできるこいこいの役で、「月見酒(つきみざけ)」とも呼ばれます。点数は5点で、任天堂のルールと同じです。芒に月は光札でもあり、菊に盃は花見で一杯にも使えるので、少ない札で月見で一杯とほかの役が同時にできることがあります。

  • 芒に月(8月・光・20点)
    芒に月すすきにつき8月・光札・20点
  • 菊に盃(9月・タネ・10点)
    菊に盃きくにさかずき9月・タネ札・10点

月見で一杯の2枚

月見で一杯の2枚
札月・花ほかに数える役
芒に月すすきにつき8月・芒光札三光・四光・雨四光・五光
菊に盃きくにさかずき9月・菊タネ札花見で一杯・タネ、猪鹿蝶に+1点

8月(芒)の札は芒に月・芒に雁・カス2枚で、短冊はありません。9月(菊)は菊に盃・菊に青短・カス2枚です。芒に雁も同じ丘の上を飛んでいますが、月見で一杯に数えるのは芒に月だけです。芒に月は5枚の光札の1枚でもあり、菊に盃はタネ札です。

点数:このゲームと任天堂ルール

月見で一杯は、このゲームでも任天堂の役一覧でも5点で[1]、これだけでは2倍になりません。ほかの札が加わると、2つの違いで点数が分かれます。任天堂は7点以上、このゲームは8点以上で2倍にすること、そして任天堂は菊に盃をカス札としても数えることです[1]。

こいこいなしの場合。このゲームの得点は部屋の初期設定(8点以上で2倍)によります
取り札このゲーム任天堂のルール
芒に月・菊に盃月見5点5点月見5点5点
芒に月・菊に盃・桜に幕花見5点+月見5点10×2=20点花見5点+月見5点10×2=20点
芒に月・菊に盃・松に鶴・桜に幕三光5点+花見5点+月見5点15×2=30点三光5点+花見5点+月見5点15×2=30点
芒に月・菊に盃と赤短3枚月見5点+赤短5点10×2=20点月見5点+赤短5点10×2=20点
芒に月・菊に盃とカス札10枚月見5点+カス1点6点月見5点+カス2点7×2=14点

花見で一杯・光札の役との組み合わせ

月見で一杯はほかの役と足し算で、2枚ともほかの役にも使えます。芒に月は三光・四光に入る光札で、菊に盃は桜に幕と花見で一杯になります。そのため4枚で3つの役ができることもあり、松に鶴・桜に幕・芒に月・菊に盃なら三光5点+花見5点+月見5点で、15×2=30点です。柳に小野道風・松に鶴・芒に月・桐に鳳凰と菊に盃なら雨四光7点+月見5点で、12×2=24点です。

光札の役は一番高いものだけを数えますが(光札の役のページ)、月見で一杯がそれに置き換わることはなく、どの光札の役にも足し算されます。

月見で一杯とこいこい

月見で一杯ができたら、ほかの役と同じく、5点で勝負するかこいこいするかを選びます。こいこいは、どちらのプレイヤーの宣言でも1回ごとに倍率が1ずつ上がります。月見で一杯だけでも、こいこい1回の後なら5×2=10点、自分と相手が1回ずつこいこいしていれば5×3=15点です。倍率は勝った側の得点に掛かるので、両方がこいこいした回はどちらにとっても大きな勝負になります。こいこい1回の後に桜に幕も加われば、10×2×2=40点です。

芒に月:十五夜と「坊主」

芒に月(8月・光・20点)

赤い空を背に、芒(すすき)の丘から昇る白い満月。旧暦8月15日の十五夜に芒を供えて月を眺める、お月見の風景です。旧暦の8月は今のおよそ9月にあたり、芒は秋の七草のひとつです[8]。

黒い丘にも由来があります。花札を手刷りしていたころ、版木の目に墨が固まって細かな芒が消え、真っ黒な丘に刷り上がった札が一般的になりました。これが坊主頭に見えることから、芒に月は「坊主」と呼ばれるようになったといわれます[8]。「山に月」とも呼ばれ[7]、大石天狗堂は、かつて「兀山(はげやま)」と呼ばれた京都北部の山が絵柄のモデルになったといわれると紹介しています[8]。用語集もあわせてご覧ください。

もう1枚の菊に盃は、9月9日の重陽の節句に菊の酒で長寿を願う風習を表しています。詳しくは花見で一杯のページで紹介しています。

月見で一杯を狙うときのコツ

  • 菊に盃が2つの役を決める。菊に盃を取ったプレイヤーだけが、この回に月見で一杯・花見で一杯を作れます。取れば相手の役を2つ同時に止めることにもなります。
  • 芒に月は取り合いになる。光札の役にも月見で一杯にも使う札です。相手がどちらを狙っていても、先に取ればまとめて止められます。
  • 場に出す順番に気をつける。芒に月を持っていて場に8月の札がないとき、芒に月を出すとそのまま場に残り、次に8月の札を出した人が取れます。相手が取ることもあります(札の合わせ方)。
  • ヒントを使う。アシスト表示がオンなら、役ができる取り方には「月見が成立、+5点」と表示されます。取り札にマウスを重ねるかタップすると、「月見:1/2」のように進み具合がわかります。
実際に遊んでみる

ローカルルール:霧・雨・のみ

  • 霧流れ:場に桐の札があるあいだは、冷えた空気で霧が出て月見ができないとして、取って場からなくすまで月見で一杯を数えません[3]。
  • 雨で月見が流れるルールもあります(雨流れ)。大石天狗堂は、柳の札があると月見の役が消えると書いています[8]。Board Game Arenaには、11月(柳)の札を取ったプレイヤーはその回、月見でも花見でも得点できないというオプションがあります[4]。
  • 「のみ」:芒に月・桜に幕・菊に盃の3枚をひとつの役とし、月見で一杯・花見で一杯の代わりに10点(または6点)とします[5][2]。
  • 月見・花見を役として採用しないルールや、3点とするルール[2]、ほかの役ができているときだけ数えるルールもあります[3]。
  • 菊に盃をタネかカスのどちらか一方として数えるルールや、タネとしてだけ数えるルールもあります[3]。このゲームは後者です。
  • 花合わせでは、月見で一杯は20点の役で、「月見ののみ」とも呼ばれます[6]。

このゲームの月見で一杯は常に5点で、部屋の設定でも変えられません。これらのルールはローカルルールのページでも比べています。

よくある質問

芒に雁は月見で一杯に入りますか?

入りません。月見で一杯は芒に月と菊に盃の2枚だけです。芒に雁は8月のタネ札で、タネに数え、猪鹿蝶ができていれば1点を加えます。

桐や柳の札が場にあると、月見で一杯は流れますか?

このゲームでは流れません。霧流れや雨流れはローカルルールで、場にどの札があっても月見で一杯を数えます。

参考文献

  1. こいこい|花札の歴史・遊びかた、任天堂、役の点数、菊に盃をカス札にも数えること、7点以上の倍付け、こいこいのルール
  2. こいこい、ウィキペディア日本語版、一般的なルール、花見・月見を採用しないルール、3点、のみ
  3. Koi-Koi、Fuda Wiki、霧・雨のルール、菊に盃に関するローカルルール
  4. Koi-Koi game help、Board Game Arena、柳の札で花見・月見が無効になるオプション
  5. 花札の遊び方(こいこいのルール)、えとはなっ!、のみ10点
  6. 花合わせ、ウィキペディア日本語版、花合わせの月見で一杯
  7. Susuki Grass、Fuda Wiki、8月の札とその呼び名
  8. 花札の謎シリーズ!8月札『芒に月』(山に月)、大石天狗堂(京都のかるた製造元)