こいこいの ルールと 遊び方
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こいこいは、花札48枚を使って2人で遊ぶカードゲームです。自分の番には手札から1枚出して同じ月の場札を取り、続けて山札を1枚めくって、同じように場札を取ります。取った札で「役」ができたら、その回を終えて得点する「勝負」か、さらに高い点を狙って続ける「こいこい」かを選びます。
このページでは、花札こいこいオンラインのルールを、実際の札の画像で順に説明します。役の点数は任天堂が公開している遊び方[1]と同じです。任天堂のルールと違う点は、そのつど「ルールの違い」の囲みに並べて示します。
こいこいのルール早わかり
- 2人で遊びます。札は12か月×4枚の48枚です。
- 手札を8枚ずつ配り、場に8枚を表向きに並べます。残りの24枚が山札です。
- 自分の番では、手札から1枚出します。場に同じ月の札があれば2枚とも取り、なければ出した札を場に置きます。
- 続けて山札の一番上をめくり、同じように取るか、場に置きます。
- 手番の終わりに新しい役ができていれば、「勝負」(その回を終えて得点)か「こいこい」(続けてさらに狙う)を選びます。
- 誰も勝負しないまま2人の手札がなくなると、その回は「流れ」で、どちらにも点数は入りません。
- 対戦は6回戦か12回戦です。持ち点は2人とも25点で、各回の負けた人が勝った人に点数を支払います。
用意するもの:花札48枚
花札(はなふだ)は、1年の12か月それぞれに花や草木を割り当てた札で、1月は松、2月は梅、3月は桜……12月は桐と、どの月にも4枚ずつあります。こいこいで札を合わせるときに見るのは月だけです。
1月・松(まつ)
2月・梅(うめ)
3月・桜(さくら)
4月・藤(ふじ)
5月・菖蒲(あやめ)
6月・牡丹(ぼたん)
7月・萩(はぎ)
8月・芒(すすき)
9月・菊(きく)
10月・紅葉(もみじ)
11月・柳(やなぎ)
12月・桐(きり)
札の種類と点数
札は月とは別に、点数の違う4種類に分かれます。
- 光札(ひかりふだ・20点):「松に鶴」「桜に幕」「芒に月」「柳に小野道風」(やなぎにおののとうふう)「桐に鳳凰」の5枚です。
- タネ札(たねふだ・10点):9枚あり、多くは動物の札です。「菖蒲に八橋」(あやめにやつはし)と「菊に盃」(きくにさかずき)もタネ札です。
- 短冊(たんざく・5点):10枚あります。文字の入った赤い短冊3枚が赤短(あかたん)、青い短冊3枚が青短(あおたん)で、残りの4枚は文字のない赤い短冊です。
- カス札(かすふだ・1点):残りの24枚です。雷が描かれた「柳のカス」や、下地が黄色い桐のカスもカス札です。
光札20点5枚
タネ札10点9枚
短冊5点10枚
赤短
青短
そのほかの短冊
カス札1点24枚(4枚を表示)
札の点数は、それだけでは得点になりません。得点になるのは「役」だけです。札の点数は札の種類を表すもので、最初の親を決めるときにも使います。
親決めと札の配り方
親の決め方
札を配って最初に打つ人を親(おや)、もう一方を子(こ)といいます。最初の親は、2人が1枚ずつ札をめくり、月の早い札をめくった方がなります。同じ月なら点数の高い方が親で、同じ月のカス札どうしならめくり直します。オンライン対戦では、最初の親をゲームが公平なコイントスで決めます。2回戦からは前の回の勝者が親になり、流れた回のあとは同じ親が続けます。
プレイヤーA
プレイヤーB
プレイヤーA
プレイヤーB
配り方:手札8枚・場札8枚・山札24枚
手札(てふだ)を2人に8枚ずつ配り、場札(ばふだ)を8枚表向きに並べ、残りの24枚を裏向きに重ねて山札(やまふだ)にします。この配り方を「手八場八(てはちばはち)」といいます[3]。相手の手札と山札は見えません。取った札は取り札(とりふだ)として表向きに並べるので、お互いにいつでも確かめられます(このゲームでは、場札と手札の間に種類ごとにまとめて並びます)。
相手の手札(8枚・裏向き)
相手の取り札 · 回の始めは空です
場札(8枚・表向き)
山札(24枚)
自分の取り札 · 回の始めは空です
自分の手札(8枚)
山札は1手番に1枚めくるので、各回戦で使うのは多くても16枚です。
手番の流れ:手札を出して、山札をめくる
親から交互に打ち、誰かが「勝負」するか、2人の手札がなくなる(8手番ずつ)まで続きます。1手番では、次の2つの動作のあとに役を確かめます。
1. 手札から1枚出す
手札から好きな札を1枚出します。場に同じ月の札があればその札を取り、出した札と一緒に自分の取り札にします。なければ出した札は場に置かれ、あとでどちらも取れる札になります。取り方のパターンは次の項目で説明します。
取れる札を持っていても、場に合わない札を出してかまいません。取るのを後回しにしたい札を手札に残しておける手です。ただし、場に同じ月の札がある札を出したときは必ず取り、場に置くことはできません。
このゲームの設定「アシスト表示」(初期設定はオン)では、場札を取れる手札と、選んだ札に合う場札が光ります。変わるのは表示だけで、ルールは変わりません。
2. 山札を1枚めくる
次に山札の一番上をめくります。めくった札も手札と同じで、場に同じ月の札があれば取り、なければ場に置きます。このゲームでは、取り方が1通りしかないときは5秒たつと自動で取り、2枚から選べるときは必ず自分で選びます。
山札から
場札
取り札
山札から
場札 · 場に置く
3. 手番の終わりに役を確かめる
役を確かめるのは、山札からめくった札の扱いが決まったあと、手番の最後です。新しい役ができていれば(こいこいのあとは、そのときより合計点が上がっていれば)「勝負」か「こいこい」を選び、そうでなければ相手の番です。手札から出した札で役がそろっても、決めるのは山札をめくったあとです。
札の取り方:場に合う札が0〜3枚のとき
手札から出した札でも、山札からめくった札でも、場に同じ月の札が何枚あるかで扱いが決まります。
- 0枚:その札を場に置きます。
- 1枚:その札を取り、出した札と2枚とも取り札にします。
- 2枚:どちらか1枚を選んで取ります。もう1枚は場に残ります。
- 3枚:3枚とも取り、出した札と合わせて4枚を取り札にします。
手札
場札
取り札
手札
場札
取り札
手札
場札
取り札
手札
場札 · 場に置く
場に同じ月の札が2〜3枚並ぶのは、配ったときだけです。打っている間は、合う札は必ず取るためです。
役:取り札でそろえる組み合わせ
役(やく)は、点数になる札の組み合わせです。取り札でそろえる役が13種類、配られた手札で決まる手役が2種類あります。下の一覧は取り札の役と点数、札の例で、「〜」がついた役は札が1枚増えるごとに1点加わります。役になる札はすべて役一覧で図解しています。
五光
10点
ごこう
光札5枚すべて(鶴・幕・月・雨・鳳凰)。
四光
8点
しこう
雨(柳に小野道風)を除く光札4枚。
雨四光
7点
あめしこう
雨(柳に小野道風)を含む光札4枚。
三光
5点
さんこう
雨を除く光札3枚。
花見で一杯
5点
はなみでいっぱい
桜に幕と菊に盃。
月見で一杯
5点
つきみでいっぱい
芒に月と菊に盃。
猪鹿蝶
5点〜
いのしかちょう
萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶。ほかのタネ札1枚ごとに+1点。
赤短
5点〜
あかたん
松・梅・桜の赤短3枚。ほかの短冊1枚ごとに+1点。
青短
5点〜
あおたん
牡丹・菊・紅葉の青短3枚。ほかの短冊1枚ごとに+1点。
赤短・青短の重複
10点〜
あかたん・あおたんのちょうふく
赤短3枚と青短3枚。赤短・青短の役の代わりに数えます。ほかの短冊1枚ごとに+1点。
タネ
1点〜
たね
タネ札(10点札)5枚。菊に盃も数えます。6枚目から1枚ごとに+1点。
タン
1点〜
たん
短冊(5点札)5枚。6枚目から1枚ごとに+1点。
カス
1点〜
かす
カス札(1点札)10枚。柳のカスも数えます(菊に盃は数えません)。11枚目から1枚ごとに+1点。
役にならない例
柳に小野道風とほかの光札2枚だけでは、光札の役になりません。
このゲームでの役の数え方は、次のとおりです。
- 光札の役は、一番高いものだけを数えます。たとえば五光(ごこう)ができたら、四光(しこう)・雨四光(あめしこう)・三光(さんこう)は数えません。
- 赤短と青短が両方そろったら、2つの代わりに「赤短・青短の重複」(10点、ほかの短冊1枚ごとに+1点)として数えます。
- それ以外の役はすべて足し算です。1枚の札を複数の役に数えられるので、「菊に盃」は花見で一杯(はなみでいっぱい)と月見で一杯(つきみでいっぱい)の両方に、猪鹿蝶(いのしかちょう)の3枚はタネにも、赤短・青短の札はタンにも数えます。
役ができたら「勝負」か「こいこい」か
手番の終わりに新しい役ができていたら、手を止めて次のどちらかを選びます。
- 勝負(しょうぶ):その回を終わりにして、自分の勝ちとします。「あがり」ともいいます[2]。相手に役があっても0点で、相手が自分の得点を支払います。
- こいこい:その回を続け、役を増やしてさらに高い点を狙います。続けるときに「こい(来い)」と宣言することが、この名前の由来です[7]。次に勝負できるのは、手番の終わりに合計点が上がったとき(新しい役ができたときか、札が増えて1点加わったとき)です。
取り札
月見で一杯 5点
こいこいには危険もあります。相手が先に役を作って勝負すると、自分の役は0点になり、相手の得点には上がった倍率が掛かります。このゲームでは、その回にこいこいが宣言されるたびに、どちらの宣言でも倍率が1つずつ上がり(1回で×2、2回で×3)、勝った人の得点に掛かります。合計点を上げられないまま2人の手札がなくなると、流れになって役は得点になりません。
こいこいは2人とも何度でも宣言できますが、2人の手札がなくなる最後の手番では勝負しか選べません。いつこいこいするかが駆け引きの中心で、考え方は勝ち方のコツにまとめています。
各回戦の終わり方
どの回戦も、次のどれかで終わります。
- 誰かが「勝負」した:その人がその回の勝者で、次の回の親になります。
- 配られた手札に手役があった:打ち始める前にその回が終わります(次の項目)。
- 誰も勝負しないまま、2人の手札がなくなった:流れ(ながれ)です。どちらにも点数は入らず、同じ親がもう一度配ります。
手役:手四とくっつき
配られた直後の手札だけで決まる役が2つあります。
- 手四(てし):同じ月の札4枚が、すべて手札にある。
- くっつき:同じ月の札2枚ずつの組が、4組ある。
どちらも6点で、その回はすぐに終わり、手役を持っていた人が次の親になります。同じ月の4枚とほかの2組がそろった手札は、くっつきではなく手四として数えます。2人とも手役があるときは、このゲームでは親の手役を採ります。まだ誰もこいこいしておらず8点未満なので、6点が倍になることはありません。
配り直し:場札に同じ月が4枚
場札に同じ月の札が4枚そろって配られたら、札を切り直して配り直します。配り直しは1回戦に数えません。
場に同じ月の札が3枚あるのはかまいません。その月の残りの1枚を出すかめくった人が、4枚まとめて取ります。
対戦の流れ:6回戦・12回戦と持ち点25点
1回の対戦は6回戦か12回戦で、部屋を作るとき(初期設定は6回戦)やロビーから練習を始めるときに選びます(トップページの練習ボタンは6回戦)。点数は、持ち点をやりとりして数えます。
- 2人とも持ち点25点から始めます。
- 各回の負けた人が、その回の得点を勝った人に支払います。支払いは残りの持ち点までです。
- 持ち点がなくなった人は、その時点で負けです。
- そうならなければ、最終回戦のあとで持ち点の多い人が勝ちです。同点なら引き分けです。
流れた回や、手役で終わった回も1回戦に数えます。配り直しは数えません。
点数計算のあらまし
その回の得点は、誰かが勝負したときに次の順で計算します。
- 勝った人の役の点数を合計します(基本点)。
- 基本点が8点以上なら2倍にします(設定「8点以上で2倍」、初期設定はオン)。
- その回に誰かがこいこいしていれば、2人のこいこいの回数の合計に1を足した倍率を掛けます。
- 負けた人は、残りの持ち点を上限に支払います。
- 花見+月見10点
- 8点以上×2
- こいこい1回×2
- 得点40点
- 相手の持ち点25点支払い25点
昔ながらの遊びでは点数を「文(もん)」で数えることもありますが、このサイトでは「点」で表します。ほかの計算例と点数の自動計算は、点数計算のページにあります。
任天堂のルールとの違い
このゲームの大部分は、任天堂が公開している遊び方[1]と同じです。配り方、札の取り方、役と点数、手役、勝った人が次の親になることは共通で、違うのは次の点です。
| 項目 | 任天堂の遊び方 | このゲーム |
|---|---|---|
| 2倍になる点数 | 7点以上で2倍 | 8点以上で2倍(設定。初期設定はオン) |
| こいこいのあと | どちらかに次の役ができた時点で終わる。相手がこいこいしていれば勝者の点数が2倍 | 勝負か手札がなくなるまで続く。2人とも何度でもこいこいでき、宣言のたびに勝者の点数にかかる共通の倍率(×2、×3…)が上がる |
| 菊に盃 | タネ札で、カス札としても数える | タネ札としてのみ数える |
| 猪鹿蝶とタネ、赤短・青短とタン | 猪鹿蝶ができるとタネは無効。赤短か青短ができるとタンは無効 | 両方とも数える |
| 勝者のいない回 | ノーゲームで親を交代 | 無得点で親はそのまま |
| 点数の数え方 | 12回戦の合計点が多い方の勝ち | 6回戦か12回戦。持ち点25点をやりとりし、持ち点がなくなったら負け |
| 配り直し | 同じ月が4枚あるなど、場札が偏っているとき | 場札に同じ月の札が4枚そろったときだけ |
| 2人とも手役 | 記載なし(ウィキペディア日本語版では2人とも得点なし) | 親の手役を採る |
ほかのよくあるローカルルールとの比較は、ローカルルールのページにまとめています。
気をつけたい札
柳に小野道風やなぎにおののとうふう11月・光札・20点 菊に盃きくにさかずき9月・タネ札・10点 柳のカスやなぎのかす11月・カス札・1点 桐のカスきりのかす12月・カス札・1点
キーボード・スクリーンリーダーでの操作
マウスを使わなくても遊べます。矢印キーで手札や取れる場札の間を移動し、EnterキーかSpaceキーで札を選んでから、フォーカスした場札を取ります。数字キーの1〜8で手札を左から選び、Escキーで選んだ札を戻します。役ができたらSキーで勝負、Kキーでこいこいです。打った札やめくった札、こいこいの宣言、相手の判断はスクリーンリーダーで読み上げられます。
参考文献
- こいこい|花札の歴史・遊びかた、任天堂、こいこいのルールと役一覧
- こいこい、ウィキペディア日本語版、一般的なルールとローカルルール
- 花札、ウィキペディア日本語版、手八場八などの用語、対戦の長さ
- Koi-Koi、Fuda Wiki、ルールとバリエーションの一覧(英語)
- Koi-Koi、ウィキペディア英語版、英語圏で紹介されているルール(英語)
- Koi-Koi rules (Gamehelpkoikoi)、Board Game Arena、札を取る義務についてのルール(英語)
- こいこい、コトバンク(精選版 日本国語大辞典ほか)、名前の由来