本文へ移動

タネ・タン・カス

最終更新日:

タネ・タン・カスは、同じ種類の札を枚数で集めて作るこいこいの役です。タネ札5枚、短冊5枚、カス札10枚でそれぞれ1点になり、そこから1枚増えるごとに1点ずつ加わります。カスは10枚必要で、このゲームでは菊に盃をカスに数えません(任天堂のルールでは数えます)。

  • 梅に鶯(2月・タネ・10点)
    梅に鶯うめにうぐいす2月・タネ札・10点
  • 藤に短冊(4月・短冊・5点)
    藤に短冊ふじにたんざく4月・短冊・5点
  • 松のカス(1月・カス・1点)
    松のカスまつのかす1月・カス札・1点

必要な枚数と点数

枚数で作る3つの役(このゲーム)。必要な枚数で1点、1枚増えるごとに1点ずつ増えます
役必要な枚数すべて取ったとき
タネタネ札9枚のうち5枚5点
タン短冊10枚のうち5枚6点
カスカス札24枚のうち10枚15点

5枚の光札以外の札は、どれもこの3種類のどれかひとつに入ります。光札以外の札を取るたびに、3つのうちどれかの枚数が増えるわけです。点数は任天堂の役一覧と同じです[1]。昔ながらの数え方では点のことを文(もん)と呼び、「カスは1文」のようにいいます。

タネ:9枚のタネ札

  • 梅に鶯(2月・タネ・10点)
    梅に鶯
  • 藤に不如帰(4月・タネ・10点)
    藤に不如帰
  • 菖蒲に八橋(5月・タネ・10点)
    菖蒲に八橋
  • 牡丹に蝶(6月・タネ・10点)
    牡丹に蝶
  • 萩に猪(7月・タネ・10点)
    萩に猪
  • 芒に雁(8月・タネ・10点)
    芒に雁
  • 菊に盃(9月・タネ・10点)
    菊に盃
  • 紅葉に鹿(10月・タネ・10点)
    紅葉に鹿
  • 柳に燕(11月・タネ・10点)
    柳に燕

タネ札は、動物や鳥が描かれた札に「菖蒲に八橋」と「菊に盃」を加えた9枚です[4]。どれでも5枚でタネになります。このうち3枚は猪鹿蝶にもなり、萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶を含む5枚なら、このゲームでは猪鹿蝶とタネの両方を数えます。任天堂の役一覧では、猪鹿蝶ができるとタネは無効です[1]。タネ札は9枚しかないので、同じ回にタネを作れるのはどちらか一方だけです。

タン:10枚の短冊

  • 松に赤短(1月・短冊・5点)
    松に赤短
  • 梅に赤短(2月・短冊・5点)
    梅に赤短
  • 桜に赤短(3月・短冊・5点)
    桜に赤短
  • 藤に短冊(4月・短冊・5点)
    藤に短冊
  • 菖蒲に短冊(5月・短冊・5点)
    菖蒲に短冊
  • 牡丹に青短(6月・短冊・5点)
    牡丹に青短
  • 萩に短冊(7月・短冊・5点)
    萩に短冊
  • 菊に青短(9月・短冊・5点)
    菊に青短
  • 紅葉に青短(10月・短冊・5点)
    紅葉に青短
  • 柳に短冊(11月・短冊・5点)
    柳に短冊

10枚の短冊のうちどれでも5枚でタンになります。赤短3枚、青短3枚、文字のない赤い短冊4枚のすべてが数えられます。赤短・青短・重複ができていても、このゲームではタンを並べて数えますが、任天堂の役一覧では無効になります[1]。タンは両方のプレイヤーが同じ回に作ることもできます。

カス:24枚のカス札

  • 松のカス(1月・カス・1点)
  • 松のカス(1月・カス・1点)
  • 梅のカス(2月・カス・1点)
  • 梅のカス(2月・カス・1点)
  • 桜のカス(3月・カス・1点)
  • 桜のカス(3月・カス・1点)
  • 藤のカス(4月・カス・1点)
  • 藤のカス(4月・カス・1点)
  • 菖蒲のカス(5月・カス・1点)
  • 菖蒲のカス(5月・カス・1点)
  • 牡丹のカス(6月・カス・1点)
  • 牡丹のカス(6月・カス・1点)
  • 萩のカス(7月・カス・1点)
  • 萩のカス(7月・カス・1点)
  • 芒のカス(8月・カス・1点)
  • 芒のカス(8月・カス・1点)
  • 菊のカス(9月・カス・1点)
  • 菊のカス(9月・カス・1点)
  • 紅葉のカス(10月・カス・1点)
  • 紅葉のカス(10月・カス・1点)
  • 柳のカス(11月・カス・1点)
  • 桐のカス(12月・カス・1点)
  • 桐のカス(12月・カス・1点)
  • 桐のカス(12月・カス・1点)

カス札10枚でカスになります。カス札は全部で24枚あり、1月から10月までは各月2枚、11月は1枚、12月は3枚です。11月のカスは赤と黒で雷を描いた「柳のカス」、12月の1枚は下が黄色い「桐のカス」で、どちらもほかのカス札と同じく1枚に数えます。このゲームの菊に盃はカス札ではないので、カスはこの24枚から10枚を集めます。

点数:このゲームと任天堂ルール

3つの役は、おたがいにもほかの役とも足し算で数えます。任天堂のルールと違うのは菊に盃で、任天堂はタネ札であると同時にカス札としても数えます[1]。

こいこいなしの場合。このゲームの得点は部屋の初期設定(8点以上で2倍)によります
取り札このゲーム任天堂のルール
梅に鶯・藤に不如帰・菖蒲に八橋・芒に雁・柳に燕タネ1点1点タネ1点1点
その5枚と菊に盃タネ2点2点タネ2点2点
カス札10枚カス1点1点カス1点1点
カス札9枚と菊に盃役なし0点カス1点1点
カス札9枚と柳のカス(雷)カス1点1点カス1点1点
カス札10枚と、菊に盃を含むタネ札5枚タネ1点+カス1点2点タネ1点+カス2点3点
タネ札5枚・短冊5枚・カス札10枚タネ1点+タン1点+カス1点3点タネ1点+タン1点+カス1点3点

小さな役とこいこい

1枚増えるごとに合計点が1点上がり、上がるたびに勝負するか、こいこいするかを選び直せます。そのため、小さな役で回を終わらせることもできます。相手が大きな役まであと1枚なら、タンやカスで勝負すれば先に回を取れます。

一方で、こいこいをした後は、相手の小さな役がこわくなります。たとえばあなたが1回こいこいした後に、相手がカスを作って勝負すれば、相手の得点は1×2=2点で、あなたは0点です。こいこいの倍率は勝った側に掛かるからです。任天堂のルールでも結果は同じで、こいこいした後に相手が役を作ると、相手の点数が2倍になります[1]。

「タネ」「カス」の由来

「タネ(種)」の語源は種籾で、主要な札という意味です。「カス(粕)」の語源は粕籾で、いちばん下等な札という意味です[4]。「タン」は短冊の略です。札の点数で競う遊びでは、タネ札は10点、短冊は5点、カス札は1点に数えますが、こいこいでは何枚持っているかだけを数えます。

柳のカス(11月・カス・1点)

柳のカスは、雷の太鼓と鬼の手を赤と黒で描いた異色のカス札です。地域によっては柳の札を鬼札(ワイルドカード)として遊んでいたことから柳のカスが赤く塗られるようになり、大津絵をモデルにした図柄が採用されました[4]。八八では、手役を数えるときに11月(柳)の4枚をすべてカスとみなします[4][6]。

多くのルールで菊に盃をカス札としても数えるのは、9月9日の重陽の節句にちなむとされます[4](菊に盃の由来)。

枚数の役を生かすコツ

  • 自然にたまっていく。光札以外の札を取れば、3つの枚数のどれかが増えます。ほかの役を狙っている間にも近づいていきます。
  • 両方の枚数を見る。取り札にマウスを重ねるかタップすると、「カス:7/10」「タネ:4/5」のように持ち主の進み具合がわかり、作れなくなった役には「(もう作れない)」と表示されます。
  • タネは一方だけ。どちらかがタネ札を5枚取れば、もう一方はこの回タネを作れません。
  • すべての札が出るわけではない。各回戦でめくる山札は24枚のうち多くても16枚です。見えている札をもとに数えましょう。
実際に遊んでみる

ローカルルール

  • 菊に盃をタネ札とカス札の両方に数えるルールは多く、任天堂もそうです[1][5]。どちらか一方としてだけ数えるルールや、タネ札としてだけ数えるルールもあります[3][2]。
  • 菊に盃・柳のカス・黄色い桐のカスを、それぞれカス2枚分に数えるルールもあります[3]。韓国のゴーストップでは、盃の札をタネ札とカス2枚分のどちらかとして数えるのが一般的です[5]。
  • 任天堂のルールでは、猪鹿蝶ができるとタネを、赤短か青短ができるとタンを数えません[1]。

このゲームは菊に盃をタネ札としてだけ、どのカス札も1枚として数え、タネとタンは猪鹿蝶や赤短・青短と並べて数えます。部屋の設定で変えることはできません。これらのルールはローカルルールのページでも比べています。

よくある質問

カスは何枚で役になりますか?

10枚です。カス札10枚で1点、11枚で2点と、1枚ごとに1点ずつ増えます。柳のカス(雷)も1枚に数えます。菊に盃は、このゲームでは数えませんが、任天堂のルールでは数えます[1]。

両方のプレイヤーが同じ役を作れますか?

タンとカスは作れます。短冊は10枚、カス札は24枚あるからです。タネは作れません。タネ札は9枚しかなく、2人がそれぞれ5枚ずつ持つことはできないからです。

参考文献

  1. こいこい|花札の歴史・遊びかた、任天堂、役の点数、菊に盃をカス札にも数えること、タネ・タンが無効になる場合、こいこいのルール
  2. こいこい、ウィキペディア日本語版、菊に盃の一般的な扱い
  3. Koi-Koi、Fuda Wiki、菊に盃とカス札のローカルルール
  4. 花札、ウィキペディア日本語版、札の種類と名前の由来、柳のカス、菊に盃をカス札にも数える理由
  5. Chrysanthemum、Fuda Wiki、こいこいとゴーストップでの菊に盃
  6. Hanafuda、ウィキペディア英語版、八八での11月の札